女性の7割が悩んでいると言われる「白髪」。
「加齢とともに増えてきた」、「若いのに白髪が増えている」と不安に思っている方がいるのではないでしょうか。
白髪が生えるのには原因があります。
白髪が生えることをしょうがないと諦めてはいないですか。
白髪への予防対策もありますので本記事を参考にしてください。
白髪になるメカニズム
白髪は、メラノサイトといわれる色素細胞が機能低下や機能が停止してしまい、色素細胞を作る色素幹細胞が少なくなることで発生します。
本来の髪は白髪なのです。
黒髪が白髪になるのではなく、黒色に染まらなかった髪が白髪と呼ばれます。
つまり白色で生えてきた髪がメラニン色素で染まらず、本来の姿のまま伸びていく状態です。
白髪で悩んでいる方は、メラノサイトの機能に着目して失われた機能を改善することが必要になります。
白髪になる原因
白髪になるイメージは、歳を重ねることが原因であることが世の中のイメージではないでしょうか。
しかし、若い方でも白髪が多い方も見かけることがあります。
白髪になる原因は加齢のみではありません。
ここでは、白髪になる原因を解説していきます。
加齢によるもの
加齢による白髪は、老化現象として一般的です。
前述で紹介したように、メラノサイトの機能が低下して髪を黒く染めるためのメラニン色素が作られなくなることが原因になります。
老化による白髪は35歳くらいから生え始めるとされています。
しかし、老化によってメラノサイトの機能が低下してしまうのかはっきり解明されていません。
加齢は人間にとって自然な現象であり、防ぐことはできません。
加齢で起こる白髪は防ぐことは難しいでしょう。
生活習慣によるもの
日々の生活習慣が偏ることによって、白髪が生える原因になります。
生活習慣が偏りやすいものは、食生活と睡眠不足です。
とくに気を付けてほしい原因は食生活です。
人間のカラダなので髪にも多くの栄養分を必要とします。
必要な栄養素としてたんぱく質やビタミン類、ミネラルがあります。
白髪に対して重要な栄養素はミネラルです。
ミネラルのなかでも注目したいのが亜鉛と鉄になります。
メラニン色素が生成されるメラノサイトを活性化させるのが亜鉛と鉄です。
カキやハマグリなどの貝類やチーズに亜鉛が多く含まれており、鉄はレバーなどの肉やカツオやマグロの魚、野菜ではほうれん草などに多く含まれています。
これらの食材をメラノサイトの働きを活性化させるために摂取しましょう。
ストレスによるもの
ストレスが溜まることは、活性酸素の量が増加して白髪の原因になります。
活性酸素とは体に入った酸素が活性化するものです。
ストレスを感じることで交感神経が優位になり活性酸素が増加します。
交感神経が優位になると血管が収縮し、メラノサイトに栄養が届かなくなります。
メラノサイトに栄養が届かなくなることによって色素細胞を生み出しにくいです。
そのため、髪が白いままで生えてくることになります。
仕事や家事、日常生活でストレスが溜まっている方が白髪が増えてきたと感じた場合は、活性酸素が増加していることが考えられます。
遺伝によるもの
白髪は遺伝が関係していると考えられています。
両親が若くして白髪が多かった場合、体質が遺伝によって受け継がれている可能性があります。
しかし、遺伝によって白髪が受け継がれるのかは医学的に証明されていません。
メラノサイトの機能についての遺伝子が少ないと、統計的に白髪になりやすいと出ています。
白髪の遺伝は証明されていませんが、メラノサイトをコントロールする遺伝子が少ないということは白髪になりやすいと言えるでしょう。
病気によるもの
病気によって白髪が増えることはあります。
白髪が増えることはありますが、白髪が増えてきたことで必ず病気であるということはありません。
しかし、白髪が増えるとされている病気はあります。
それは、甲状腺機能低下症や悪性貧血です。
甲状腺機能低下症は、甲状腺の機能が低下することにより代謝に必要な甲状腺ホルモンが分泌されない病気です。
甲状腺の機能低下は、メラノサイトの機能に影響を及ぼします。
メラノサイトが機能低下することで白髪が生えてきます。
また、悪性貧血はビタミンB12が不足することで起こる病気です。
ビタミンB12が不足すると、神経や血液、健康に影響がでます。
とくに、ビタミンB12はDNAの生成を助ける働きがあるので、不足することでメラノサイトの機能に影響が出ることになります。
主な症状は、甲状腺機能低下症は脱毛や疲労感、鬱などの症状、悪性貧血は息切れや疲労感、頭痛です。
以上の症状があり、白髪が増えるようなことがあれば病気によりメラノサイトの機能が低下していると考えてもよいでしょう。
白髪への対策
白髪が生えるのはメラノサイトの機能低下です。
ここでは、メラノサイトの機能低下を予防する方法を解説していきます。
食生活の改善
白髪を抑制するために、食生活の改善が必要です。
前述で紹介したように、ミネラル(亜鉛、鉄)を摂取するのをおすすめしますが他にも摂取すべき食材があります。
それはたんぱく質です。
健康な髪を維持するために良質なたんぱく質が必要になります。
たんぱく質を摂取することで、チロシンというアミノ酸に7メラノサイトの持つ酵素チロシナーゼが働きかけメラニン色素を生成してくれます。
良質なたんぱく質を摂れる食材として、肉や魚、大豆です。
とくに、鶏肉のササミは良質なたんぱく質を摂ることができます。
ササミは、脂肪も少なく高たんぱくなので健康な髪を作ることができます。
紫外線を受けない
紫外線は、白髪が増える原因になります。
肌に悪影響だというイメージの紫外線は、髪や頭皮にも影響があります。
白髪を増やさないために、紫外線を防ぐことが重要です。
頭皮は長時間紫外線を受けやすく、紫外線を受けることで乾燥してしまいます。
髪は紫外線を防ぐと思われますが、とくに髪の分け目からでる頭皮が紫外線のダメージを受けることが多いです。
外出時は、帽子や日傘を使用して紫外線を受けない対策をしましょう。
血行を良くする
血行を良くすることで白髪を抑制することができます。
血管が収縮することで、頭皮の血行も悪くなります。
頭皮の血行はメラノサイトの機能に重要です。
頭皮の血行が悪くなるとメラノサイトの機能に働きかけるため、酸素や栄養が行き届かなくなります。
喫煙や飲酒など血行不良になりやすいことを削除することを心がけましょう。
自律神経を整える
自律神経が乱れる大きな理由はストレスです。
ストレスがかかると交感神経が優位に働き、血管が収縮してメラノサイトに栄養が行き届かず白髪が増えてしまいます。
白髪対策には自律神経を整えることが必要です。
自律神経を整えるのに効果的なのは、朝日を浴びたり、音楽を聴く、ストレッチなどで予防しましょう。
まとめ
今回は、白髪が生える原因とケア方法について紹介してきました。
白髪が生える原因は、メラノサイトが機能低下してメラニン色素が生成されにくくなることです。
メラノサイトの働きを活性化させることを意識して予防しましょう。