はじめに
こんにちは、髪のお悩み解決師S子です。
現役の美容師をしています。
サロン現場でお客様から寄せられる髪のお悩み、その解決策を記事でお伝えしていきます。
今回はこんなお悩み。
「30代です。最近1本、白髪を見つけました。とてもショックで、これから白髪が増えるかもと思うと不安です。今からできる白髪対策はありますか?」
たった1本の白髪を見つけた時のショックといえば、計り知れませんよね。
お気持ち察します。
そこで今回の記事では、30代 今からできる白髪対策についてお伝えします。
「これ以上、白髪を増やしたくない」
「白髪が生えるのを先延ばしにしたい」
そんな風に思っている方におすすめの内容です。
また、白髪を発見した時の正しい対処法、治る白髪と治らない白髪についても合わせて解説していきます。
30代 今からできる白髪対策
まず、白髪になる仕組みをざっくり説明します。
髪は頭皮の細胞からつくられますが、最初は色が付いていません。メラニン色素で髪に色が付けられます。
このメラニンが少なくなることで白髪になります。
白髪対策はたくさんありますが今回、厳選してご紹介するのは次の3つ。
- 質の良い睡眠
- 食生活の見直し
- ストレスを溜めない
順番に解説していきます。
1.質の良い睡眠
人の体は睡眠中に細胞の代謝が行われます。
睡眠時間が不足していたり、眠りが浅く寝起きがスッキリしない場合には、この細胞の代謝が上手く行われず、メラニンの生成が低下する可能性があります。
寝る時は真っ暗、無音の状態、寝る直前までスマホを見ない、寝る前に布団の上でストレッチするなどの工夫がおすすめです。
2.食生活の見直し
体の中に栄養が足りてないと、上記と同様、メラニンの生成が低下します。
年齢関係なく栄養状態の良し悪しで白髪が増えたり減ったりする場合もあります。
実際、こんなお話がありました。
わたしの後輩で20代前半の男性、一人暮らしのスタッフがいました。毎日、カップラーメンやカップ焼きそばばかり食べていたら、白髪が増えたということがありました。
そこで食事を見直し、肉や野菜も食べるようになってからは白髪が改善し、元の状態に戻ったということがありました。
栄養不足からメラニンの生成が低下し、白髪になった実例です。
バランスの良い栄養価の高い食生活が白髪を増やしにくくします。
肉や魚、大豆等のタンパク質、海藻やきのこ類などミネラルを多く含む食品を日頃から摂ることをおすすめします。
3.ストレスを溜めない
仕事や家事に追われて、ストレスが溜まる日々。特にオーバーワークだと顕著ですよね。
人の体はストレスを感じると、毛細血管が収縮し、血流が悪くなってしまいます。
すると、栄養を運ぶ毛細血管の流れが悪くなってしまうので、メラニンの生成が低下する可能性があります。
日頃のストレスを解消したり、緊張している神経を緩めることが必要です。
ストレスを緩和できると元の黒髪が生えてくる可能性もあります。
体は正直ですよね。
白髪を発見した時の正しい対処法
では白髪を発見した時の正しい対処法についてお伝えします。
ふとした時に
「白髪1本、発見!」
こんな時、どうすればいいのでしょうか?
すぐに抜いてしまう?
いや抜くと余計に白髪が増える?
いろいろな葛藤が出てきそうですが、美容師のわたしからアドバイスするなら、
白髪を発見した時は
- 「抜かずに切る」
- 「部分染め」
これが正しい対処法です。
順番に詳しく解説します。
「抜かずに切る」
眉カット用の小さなハサミで白髪の根元から切るといいでしょう。
また、美容室に行った際、美容師さんにお願いして切ってもらうのもいいですよ。
「抜くと白髪が増える」と聞かれたことがあるかもしれませんが、それは迷信です。
ただ、白髪を抜くことで、頭皮にダメージを与えてしまうことは確実なのでおすすめしません。
白髪の抜き過ぎで薄毛になってしまった方もいらっしゃいます。
白髪は抜くのをやめて、根元から切るようにしましょう。
「部分染め」
白髪を根元から切る方法では追いつかない、そんな場合は白髪の部分だけ白髪染めをするといいですよ。
最近は「白髪ぼかし」も人気です。白髪を完全に染めるのではなく、明るめのファッションカラーで染め、白髪を目立たせなくする方法です。
ハイライトを入れる方法も人気です。
担当の美容師さんに相談してみてください。
治る白髪と治らない白髪
次に治る白髪と治らない白髪について、解説していきましょう。
一度白髪になったらもう元の黒髪に戻ることはないと悲観的になりそうですが、そんなことはなく、場合によっては元に戻ることもあります。
これを知っておくとできるだけ「白髪を増やしたくない」「白髪が増えるのを先送りにしたい」いう方にはとても参考になると思います。
白髪が治るか治らないかは、何が原因になっているかによります。
その原因を知った上で、色素細胞、色素幹細胞の両方の働きを活性化させる必要があります。
治る白髪か治らない白髪かは次の通りです。
治る白髪
- 栄養不足によるもの→食生活の見直し
- ストレスによるもの→血流を良くする
栄養不足が原因であれば、食生活を見直せば改善できます。人の体は栄養を取り込んでも優先的に生命維持のために使われ、髪や肌へ使われるのは後回しになってしまいます。
改善策として髪の材料になるたんぱく質やミネラルを意識して摂るのがいいでしょう。
具体的には、肉、魚、豆類、海藻類、きのこ類等です。
ストレスが原因であれば、ストレス解消することが当然、望ましいです。
ストレスを感じると、人の体は血管が収縮し血流が悪くなります。結果、頭皮へ栄養が行き渡りにくくなります。
頭皮をマッサージする、首肩コリをほぐすストレッチ、体を温めるなどがおすすめです。
先ほど挙げた様に、質の良い睡眠をとることも大事です。
食生活を見直し、ストレスを解消して髪に色を付ける色素細胞と色素幹細胞を活性させましょう。
治らない白髪
- 加齢によるもの
- 遺伝によるもの
加齢によってまた遺伝の関係で、色素細胞、色素幹細胞の働きが低下から白髪になっている場合は改善が難しいところです。
ただ、年齢や元々の体質だからとあきらめてしまうのはもったいないと思います。あきらめる前に、日頃の食事を少し工夫してみたり、美容室でヘッドスパを受けてみたりと白髪改善のためにできることはあります。
まとめ
白髪が増えてくるのは一般的に30代後半からと言われています。
白髪が増えると見た目の印象が一気に老け、鏡を見るたびに気持ちが落ち込んでしまいます。
今回の記事をまとめると次の通りです。
- 白髪は髪に色が付かなくなった状態
- メラニンの生成を活性化させることが重要
- 白髪の原因は加齢・遺伝による機能低下、栄養不足、ストレスによる血流の悪化
- 加齢や遺伝が原因だと改善が難しい
- 食生活、睡眠、ストレス解消など、日常生活の中で工夫の余地がある
- 始めの1本を発見したら抜かずに切るか部分的に染める
この記事で挙げた今からできる白髪対策はどれも難しいことではなく、日常生活の中で工夫できることばかりです。
白髪が生えてきたらもう元には戻らないとあきらめずに、できることをやってみましょう。
以上、髪のお悩み解決師S子でした。
次回も髪のお悩み解決していきます。