近年最新のヘアケアアイテムが次々と登場するなかで、特に多くのヘアサロンで取り扱われるようになったのが「髪質改善トリートメント」。
しかし、「本当に効果があるの?」という疑問も持つ人も多いのではないでしょうか。
基本的に、髪質改善トリートメントは約5,000~10,000円と高額なメニューのため、効果がハッキリしないのであれば試す価値がないと感じる方もいるでしょう。
そこで今回は、美容オタクの私が、髪質改善トリートメントを1年間続けてきた結果を詳しく説明します。髪質改善トリートメントが「意味ない」と言われてしまう理由や、続けるメリットとデメリットをも解説しているため、ぜひ参考にしてください。
髪質改善トリートメントが意味ないと言われる理由
髪質改善トリートメントは、美容室でも人気のメニューですが、「効果がない」「無駄」と言われることもあります。そんな声が挙がる背景には、以下のような理由が考えられます。
効果はあくまでトリートメントの範囲内だから
当然のことですが、髪質改善トリートメントは、あくまで「トリートメント」の一種です。つまり、髪質そのものをガラッと完全に変えるわけではありません。トリートメントの役割は、髪の栄養補給やダメージ補修が中心だからです。
栄養ドリンクを飲んだからといって、半永久的に健康になるわけではないのと同じように、髪質改善トリートメントも一時的に見た目や触り心地を改善してくれるものと認識しましょう。
特に、髪のダメージが深刻な場合、1回のトリートメントだけでは修復が難しく、すぐに効果が薄れてしまったと感じる可能性があります。通常、持続期間は約1ヶ月~2カ月であるため、トリートメントを継続しない方にとっては「意味がない」かもしれません。
費用が高いから
髪質改善トリートメントは、持続的な効果を感じるには継続的な施術が必要です。ただし、1回で5,000~10,000円程度の費用がかかるため、金銭的なハードルが存在します。
また、サロンによっては、それより高額になることもあるため、予算とのバランスを考えた時に「費用対効果が低い」と感じる方も少なくありません。
ただし、数回継続することで髪が健やかになり、トリートメントの効果が延びていくことケースもあります。
私の場合、初回~3回目は1.5カ月に1回のペースで通っていましたが、続けていくうちに約2~2.5カ月に1回のペースでも問題なく持続効果を感じられるようになりました◎
また、カラーやパーマなど、これまで続けていた部分を見直し、髪質改善トリートメントを優先すると、トータルでかかる費用を抑えられます。
トリートメントが合わない場合もあるから
たとえサロンで扱われているトリートメントだとしても、その効果には個人差があります。普段、市販のシャンプーやトリートメントで、自分に合うものを探しているように、自分にぴったりの髪質改善トリートメントがあるのです。
ちなみに、私の髪には「ミネコラトリートメント」より「酸熱トリートメント」が合っていました◎
特に、髪のダメージが少ない健康な髪の場合、トリートメントの効果が感じにくいことがあります。また、トリートメントの成分が合わない場合、かえって髪が重くなったりベタついたりすることも。
そのため、一度きりでは「期待していた効果が得られなかった」と感じるかもしれません。自分に合ったトリートメントを見つけるためには、サロンやトリートメントの種類を何度か変えてみることも検討しましょう。
髪質改善トリートメントを続けるメリット
ここからは、髪質改善トリートメントを1年続けた私が実感した嬉しい効果をお伝えします。長期的に見た時のメリットが大きいため、続けられそうな方はぜひ継続してみてください。
髪が早く乾く
髪質改善トリートメントを続けると、髪の乾きが早くなるというメリットがあります。
これは、髪の表面がトリートメントによって綺麗に整えられることで、水分が髪に吸収されにくくなるからです。
実は、ダメージを受けている髪の表面は凸凹で、余分な水分を含みやすい状態。普段からカラーやパーマを楽しんでいる方は、特にそのような髪質になっています。
しかし、毎日のドライヤー時間が短くなることで、熱による髪へのダメージも軽減できるため、さらに健康な髪を維持することができます。
髪をキレイに伸ばせる
髪質改善トリートメントを定期的に続けることで、髪がきれいに伸ばせます。キレイなロングヘアを目指している方には、特におすすめです。
具体的には、トリートメントによって髪の表面はもちろん内側のダメージも補修されるため、ロングヘアでも枝毛や切れ毛ができにくくなりました。状態によっては、サロンでカットをせず、髪質改善トリートメントだけで施術が完了するときもあります。
髪を切る場合も、わずかな枝毛を取り除くメンテナンスカットのみで済んでいるため、個人的には今が人生で1番髪が長くなっています。
朝のスタイリングがラクになる
髪質改善トリートメントのもう一つの大きなメリットは、朝のスタイリングが簡単になることです。
髪のうねりが改善され、まとまりやすくなるため、時間をかけずに理想のスタイルを作りやすくなります。
特に、自然なストレートヘアにする場合、ヘアアイロンを使わなくてもセットが完了することが多いです。ブローのみで外に出られるため、時短になるのが嬉しいポイント。
さらに、ヘアアイロンやコテの熱で髪が傷む心配もないため、結果的に、より一層健やかな髪になるという好循環が生まれます。
髪質改善トリートメントを続けるデメリット
一方で、髪質改善トリートメントを続けることには、もちろんデメリットもあります。ここからは、コストやスタイルの制約など、私が我慢しなければならなかったポイントについて解説します。
定期的なコストがかかる
髪質改善トリートメントの最大のデメリットは、やはり定期的なコストが高くなってしまうことです。
トリートメントは一回で劇的に髪質が変わるわけではなく、継続するには毎月数千円程度の支出が必要となります。そのため、他の美容施術や毎日使うヘアケアアイテムへの支出を考え、定期的に支払えるかどうかが重要なポイントです。
普段忙しい方やヘアケアが面倒な方は、2カ月に1回などのペースで、スペシャルケアとして髪質改善トリートメントを続けるのがおすすめ。
一方で、日常生活で丁寧なケアができる方は、髪質改善トリートメントより、自宅で使うトリートメントをグレードアップさせる方が、コストパフォーマンスが良いでしょう。
カラーやパーマを諦めなければならない
髪質改善トリートメントを続けることで、カラーやパーマの施術に制限が出ることもあります。
トリートメントは髪を保護し、ダメージを抑える役割を持っていますが、カラーやパーマを同時に行うと、これらの効果が薄れてしまう可能性があるからです。
また、私は、なるべく安い料金でトリートメントを続けたい、キレイなロングヘアにしたいという希望を優先し、それまで続けていたヘアカラーは断念しました。
つまり、ファッションやスタイルに合わせてヘアチェンジを楽しみたい人にとっては、この点がデメリットに感じるかもしれません。
ショートヘアにしづらい
髪質改善トリートメントのもう一つのデメリットとして、ショートヘアにしづらいことが挙げられます。当然、トリートメントの効果は髪の長さと関係していませんが、実際綺麗に髪が伸びていく過程を経験すると、髪を切りづらくなるからです。
また、ショートヘアの場合は、クセやダメージが比較的浅いため、そもそもトリートメントによるツヤ感やまとまりを実感しづらい可能性があります。
髪質改善トリートメントは、今後しばらくはロングヘアのままでいたいと強く思っている方にこそ、試してもらいたい施術です。
自分に合った髪質改善トリートメントを続けよう
髪質改善トリートメントには、メリットとデメリットの両方がありますが、自分に合った施術を続けるときっと嬉しい変化があります。特に、美容師と相談しながらメニューを決めることで、自分の理想のヘアスタイルに近づいていくはずです。
自分の髪質やライフスタイルに合った方法を見つけ、無理なく続けられるヘアケアで長期的に美しい髪を保ちましょう。