夏の終わり、髪を結んだ跡だけが明るく見えたり、毛先が急にパサついたりしませんか? その原因のひとつが、毎日少しずつ浴びる紫外線ダメージです。
肌には日焼け止めを塗っていても、髪は無防備なまま。海やレジャーの日だけでなく、通勤や買い物の10分でも積み重なります。そこで頼りになるのが髪用のUVスプレー。ただし、選び方や使い方が自己流だと、つけたつもりでムラになっていることもあります。
この記事では、夏の髪に起きやすい変化から、UVスプレーの選び方、朝の使い方、外出先での塗り直し方までを順番にお伝えします。今朝の鏡の前で「今年も毛先が広がるかも」と感じた方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
髪が受ける紫外線ダメージと夏に起きやすい変化
紫外線は髪の表面だけでなく、カラーの見え方にも影響する
髪は顔より高い位置にあり、日差しを直接受けやすいパーツです。とくに分け目、頭頂部、耳の上、毛先は、気づかないうちに紫外線を浴び続けています。帽子をかぶらずに外を歩く日が続くと、髪の表面を守るキューティクルが乱れやすくなります。
キューティクルとは、髪の表面にあるうろこ状の層のことです。ここが整っていると光をなめらかに反射し、つやのある髪に見えます。反対に、表面がざらつくと手触りがごわつき、光が乱反射してツヤが少なく見えがちです。
カラーをしている髪は、さらに注意したいところ。紫外線ダメージが重なると、色味が抜けたように見えたり、赤みや黄みが目立ったりすることがあります。「染めてからまだ2週間なのに明るく見える」という悩みは、シャンプーだけが理由ではないかもしれません。
実は、、、夏は紫外線に加えて、汗、皮脂、冷房、海水、プールの塩素なども髪に触れます。ひとつひとつは小さな負担でも、重なると毛先のパサつきにつながりやすいもの。だからこそ、髪にも日中の守るケアを足しておくと安心です。
夏のパサつきや広がりは「乾燥」と「湿気」が同時に起きている
夏の髪悩みは少し複雑です。「湿気で広がるのに、毛先は乾いている」という状態になりやすいからです。朝はまとまっていたのに、駅に着くころには前髪がうねる。夕方には毛先がほわほわする。そんな現象が起きるのも、夏らしい髪の変化といえます。
髪の内側が乾きやすいと、空気中の水分を必要以上に取り込みやすくなります。その結果、くせが出たり、髪が膨らんだりします。一方で、冷房の効いた室内では水分が奪われやすく、毛先はカサつきやすい状態に。外では湿気、室内では乾燥という往復が、髪を扱いにくくしているのです。
ここで大切なのは、広がりを「湿気だけのせい」にしないこと。紫外線ダメージで表面が乱れた髪は、湿気の影響も受けやすくなります。つまり、まとまりを考えるなら、オイルだけを重ねるよりも、日中の紫外線対策から見直すほうが近道になる場合があります。
UVスプレーは、スタイリングの仕上げに足しやすいアイテムです。朝の数秒を習慣にするだけなら、忙しい日でも続けやすいですよね。まずは「顔に日焼け止めを塗ったら、髪にもUVスプレー」とセットで覚えてみてください。
UVスプレーの選び方
髪用UVスプレーはSPF・PA表記と使う場面で選ぶ
UVスプレーを選ぶとき、最初に見たいのがSPFとPAの表記です。SPFは主に赤くなりやすい紫外線B波、PAは肌の奥まで届きやすい紫外線A波への目安を示したもの。髪用でも、日差しの強い時期には両方の表記を確認しておくと選びやすくなります。
通勤や近所への買い物が中心なら、毎日気軽に使える軽い使用感を優先して大丈夫です。一方で、屋外イベント、レジャー、長時間の運転など、日差しを受ける時間が長い日は、紫外線対策の表示がしっかりあるUVスプレーを選びましょう。数字だけを比べるより、その日にきちんと使い切れるかも大事な基準です。
髪と体に使えるタイプは、持ち歩くアイテムを減らしたい人に向いています。反対に、髪のパサつきやカラーの褪色感が気になる人は、髪向けの保湿成分やつやを整える成分が入ったタイプが使いやすいでしょう。
ここだけの話なんですが、高い数値の商品を朝に少しだけつけるより、使いやすいUVスプレーをムラなく使い、必要なときに塗り直すほうが満足しやすいです。香り、サイズ、噴射の強さも店頭で確認できると失敗が減ります。
ベタつき・香り・白浮きの有無で「続けられる1本」を決める
UVスプレー選びで見落としやすいのが、使用感です。髪に何かをつけると重くなる、手ぐしが通らなくなる、前髪が束になる。そんな経験がある方は、さらっとした仕上がりをうたうタイプから試すとよいでしょう。
細くやわらかい髪の人は、オイル感が強いUVスプレーだと、根元がぺたんと見えやすいことがあります。このタイプは、根元には近づけすぎず、中間から毛先を中心に使うのがコツです。ボリュームを保ちたい日は、軽いミスト感覚のものが向いています。
反対に、太くて広がりやすい髪、ブリーチやカラーを繰り返して乾燥しやすい髪には、保湿感のあるタイプがおすすめです。ただし、つけすぎるとほこりがつきやすくなったり、スタイリングが崩れたりすることも。まずは少量から試してください。
香りも意外と重要です。ヘアオイル、香水、ボディミストまで重ねる人なら、無香料か控えめな香りが使いやすいはず。逆に、汗をかきやすい日には、さっぱりした香りで気分を切り替えたい方もいます。毎朝手に取りたくなるかを基準にすると、UVスプレーは続きやすくなります。
髪用UVスプレーの正しい使い方と塗り直し方
朝は乾いた髪に20cmほど離して、内側まで分けてつける
髪用UVスプレーの使い方で多い失敗は、頭頂部だけに一瞬かけて終わることです。表面だけでは、耳まわり、襟足、毛先の内側が無防備になりがち。髪を守る意識で使うなら、髪全体を4つくらいのエリアに分けて考えるとムラを減らせます。
まず、スタイリングをほぼ終えた乾いた髪に使います。缶を髪から20cmほど離し、頭頂部、右側、左側、後頭部の順に、円を描くように軽くスプレーしましょう。近づけすぎると一点に集中し、ぬれたような束感が出ることがあります。
ロングヘアなら、表面だけでなく毛先を持ち上げ、内側にも軽く入れるのがポイントです。とくに結ぶことが多い人は、結び目より下の毛先、首に近い襟足にも忘れずに。髪を結ぶ前にUVスプレーをしておくと、全体に広げやすくなります。
スプレー後は、すぐにブラシで強くとかさなくても大丈夫です。手ぐしで空気を入れるようになじませれば十分。顔にかからないように、前髪は手やティッシュで顔を軽くガードしてからつけると扱いやすいですよ。
汗・レジャー・長時間の外出では、こまめな塗り直しが大切
朝にUVスプレーを使ったからといって、夕方まで同じ状態とは限りません。汗をかいた、帽子を脱いだ、髪を結び直した、海やプールに入った。そんな日は、日中にもう一度つけ直す意識を持ちましょう。
目安としては、強い日差しの下に長くいるなら2〜3時間ごと。とはいえ、時計を見て完璧に管理しなくても大丈夫です。「ランチのあと」「休憩でメイクを直すとき」「屋外に出る前」と決めておくと、忘れにくくなります。
塗り直す前に髪が汗でぬれている場合は、タオルやハンカチで軽く水分を押さえてください。びしょびしょのまま重ねると、使用感が重くなりやすいためです。汗をこするように拭くと髪が絡みやすいので、押さえるだけで十分です。
車の運転中も油断しやすい場面です。窓側の髪や分け目は日差しを受けやすく、片側だけ明るく見えることもあります。バッグに小さめのUVスプレーを入れておくと、急な外出にも対応しやすいでしょう。続けるコツは、完璧を目指しすぎないことです。
カラー後・乾燥毛で気をつけたい夏のヘアケア
カラー後は「守るケア」と「洗いすぎないケア」をセットにする
カラー後の髪は、見た目はきれいでも、いつもより乾燥を感じやすいことがあります。そこに強い日差しや汗、洗浄力の強すぎるシャンプーが重なると、色味や手触りの変化が気になりやすくなります。夏はUVスプレーだけに頼らず、夜のケアもセットで考えましょう。
帰宅後、汗や皮脂が気になるからといって、一日に何度もシャンプーをする必要はありません。洗う回数が増えるほど、髪と頭皮が乾きやすくなる場合があります。どうしてもすっきりしたい日は、ぬるめのお湯で予洗いを丁寧にし、シャンプーは頭皮を中心に泡で洗うイメージで。
トリートメントは、根元ではなく中間から毛先になじませます。時間を置くタイプなら、商品に書かれた時間を守るのが基本です。長く置けばよいわけではなく、すすぎ残しがあるとべたつきの原因になることもあります。
カラーをした当日や翌日は、とくに摩擦を減らしたい時期です。濡れた髪をタオルでゴシゴシこすらない。寝る前に自然乾燥で放置しない。この2つだけでも違いを感じる方は少なくありません。日中はUVスプレー、夜はやさしく洗う。この組み合わせが夏の基本です。
乾燥毛はドライヤー前の保湿と、帽子の蒸れ対策を忘れない
毛先がパサパサしやすい人は、ドライヤー前のアウトバストリートメントを習慣にしてみてください。ミルクはうるおい感を足したい髪に、オイルは毛先のまとまりや手触りを整えたい髪に向いています。両方を使うなら、軽いミルクを先に、オイルを少量あとに重ねる方法もあります。
量の目安は、肩につく長さならまず1プッシュ程度から。足りないと感じたら少し足すくらいが失敗しにくいです。最初から多くつけると、乾かしたあとにべたついて見えることがあります。特に細毛の人は、毛先だけから始めるのがおすすめです。
乾かすときは根元を先に乾かし、中間、毛先の順に風を当てます。最後に冷風を当てると、表面が落ち着きやすくなります。ドライヤーを近づけすぎず、15〜20cmほど離すことも大切。熱を一点に当て続けないよう、風を動かしながら乾かしましょう。
帽子を使う人は、蒸れにも目を向けてください。通気性のある帽子を選び、汗をかいたらときどき外して風を通すと快適です。帽子はUVスプレーの代わりではなく、日差しを避けるための心強い味方。帽子とUVスプレーを上手に重ねると、夏の外出がぐっと気楽になります。
帽子と日陰だけでは、髪の表面までは守れません。この3つがあれば、外にいる時間そのものを気にしなくてよくなります。
まとめ
夏の髪は朝のUVスプレーと夜の保湿でいたわろう
夏の紫外線ダメージは、急に髪を変えるというより、毎日の積み重ねで手触りや見え方に現れます。だからこそ、特別な日のケアだけでなく、朝の習慣にUVスプレーを加えることが大切です。
UVスプレーは、乾いた髪に20cmほど離して使いましょう。頭頂部だけで終わらせず、耳まわり、襟足、毛先の内側まで意識するとムラを減らせます。日差しの強い日や汗をかいた日は、外出先での塗り直しも忘れずに。
カラー後や乾燥しやすい髪は、夜の洗い方とドライヤー前の保湿も重要です。朝に守る、夜にいたわる。この流れができると、夏でも髪の扱いやすさが変わってきます。
自分の髪質に合うUVスプレーを選び、無理なく続ける
最後に、夏のヘアケアで押さえたいポイントを整理します。
・日常使いなら、軽くてベタつきにくいUVスプレーを選ぶ
・レジャーや長時間の外出では、紫外線対策の表示を確認する
・細毛は軽い仕上がり、乾燥毛は保湿感のあるタイプを選ぶ
・朝は全体に、日中は汗や外出のタイミングで塗り直す
・帰宅後はやさしく洗い、毛先を保湿してから乾かす
「髪の日焼け対策って何をすればいいの?」と思ったら、まずは1本のUVスプレーからで十分です。顔の日焼け止めと同じ場所に置いておけば、朝のルーティンに入れやすくなります。今年の夏は、夕方の毛先まで気分よく過ごせるケアを始めてみてくださいね。