プールのあと、髪がギシギシして指が通らない。乾かしたら毛先が広がって、鏡の前でがっかりした経験はありませんか?
水泳そのものは気持ちよくても、プール後の塩素ダメージをそのままにすると、手触りの悪さが数日残ることがあります。ですが、プール前・直後・帰宅後の順番を知っておけば、髪を傷ませにくいヘアケアは難しくありません。今日からできる対策を、髪の状態別にお伝えします。
プール後に髪がきしむ・乾燥する理由
塩素を含む水でキューティクルが乱れやすくなる
プール後に髪がきしむ大きな理由は、水に含まれる塩素と長時間の水ぬれです。髪の表面はキューティクルという、うろこ状の層で包まれています。ここが整っていると指通りがよく、光もきれいに反射します。
ところが、髪が長くぬれたままだとキューティクルは開きやすくなります。その状態でプールの水に触れ続けると、表面のなめらかさが失われて、ギシギシした感触につながりやすいのです。とくにカラーやパーマをしている髪は、もともと乾燥しやすい状態。プール後の塩素ダメージを感じやすい傾向があります。
ここだけの話なんですが、きしみは「髪が終わった」という合図ではありません。直後に水分と油分を補い、摩擦を減らせば、手触りを整えやすくなります。まずは、ぬれたまま放置しないことが最初の対策です。
塩素だけではなく摩擦と乾燥が重なっている
プール後の髪の不調を、塩素だけのせいにしてしまう方は少なくありません。でも実際には、タオルでゴシゴシ拭く摩擦、強い日差し、濡れ髪のまま結ぶことも重なっています。ひとつひとつは小さくても、同じ日に重なると毛先のパサつきが目立ちやすくなります。
たとえば、プールから上がってすぐ髪をひとつに結び、そのまま帰宅するケース。ぬれた髪同士がこすれ、ゴムの部分にも負担がかかります。さらに乾いたあとにブラシを力任せに通すと、絡まりが増える原因になりかねません。
だからこそ対策は、特別なアイテムを増やすことよりも摩擦を減らす順番が大切です。プール前に水でぬらす、直後にすすぐ、やさしく乾かす。この3つだけでも、ヘアケアの差が出てきます。
塩素ダメージを減らすプール前のヘアケア
入水前に真水で髪をしっかりぬらしておく
プールに入る前のヘアケアで、まずやってほしいのがシャワーです。髪の表面を真水でしっかりぬらしておくと、乾いた髪がいきなりプールの水を吸い込む状態を避けやすくなります。
髪は乾いているときほど、水分を吸い込みやすいものです。入水前に根元から毛先までぬらしておけば、プールの水に触れる時間が同じでも、髪への負担感を抑える対策になります。表面だけでなく、内側にもシャワーを通すのがコツです。
ショートヘアなら30秒ほど、ミディアム以上なら1分ほどを目安にぬらしてください。急いでいると毛先だけになりがちですが、耳のうしろやえり足も忘れずに。地味なひと手間ですが、プール後の塩素ダメージを気にする方ほど試す価値があります。
長い髪はゆるくまとめて摩擦を減らす
髪が長い方は、入水前にゆるくまとめるのもおすすめです。ただし、きついポニーテールや細いゴムで強く縛るのは避けましょう。ぬれた髪はデリケートなので、引っ張られた部分に負担が集中しやすいためです。
おすすめは、太めのヘアゴムで低い位置にひとつ結びをする方法です。髪が絡みやすい方は、三つ編みにしておくと毛先同士の摩擦を減らしやすくなります。100人中5人くらいは、プール後の絡まりを「塩素のせい」と思っていますが、実は髪同士のこすれが大きかったりするんです。
スイムキャップを使う場合も、髪を無理に押し込まないでください。毛先をねじったまま入れるより、ゆるくまとめてから入れたほうが外したあともとかしやすくなります。プール前のヘアケアは、守るための下準備と考えると続けやすいですね。
プール後すぐに行う髪の対策
上がったらできるだけ早くぬるま湯ですすぐ
プール後の対策でいちばん優先したいのは、髪を早めにすすぐことです。「家に帰ってから洗えばいい」と思うかもしれませんが、数時間そのままにすると、きしみやにおいが気になりやすくなります。
理想は、プールから上がってすぐシャワーで髪全体を流すこと。お湯の温度は38度前後のぬるま湯がおすすめです。熱いお湯はさっぱりしますが、乾燥しやすい毛先には負担になりやすいので注意しましょう。
この時点では、爪を立ててゴシゴシ洗う必要はありません。まずは地肌から毛先へ、指の腹で水を通すイメージで十分です。プール後の塩素ダメージが気になる日ほど、急いで洗浄力の強いシャンプーを重ねるより、丁寧なすすぎを先にしてください。
タオルは押さえるように使い濡れ髪を放置しない
すすいだあとの髪は、タオルでこするのではなく、両手で挟んで水分を取ります。とくに毛先は絡まりやすいので、タオルでねじるように絞るのは避けましょう。水滴が落ちない程度まで、やさしく押さえれば十分です。
そのあとに濡れ髪のまま帽子をかぶったり、バッグに髪を押し込んだりすると、蒸れと摩擦が起こりやすくなります。帰宅まで時間がある日でも、一度タオルドライして、できれば粗目のコームで毛先から軽く整えておくと安心です。
髪が絡まっているときは、根元から一気にとかさないこと。毛先を少しずつほぐしてから、中央、根元の順に進めます。このやり方だけで、ブラッシング時の引っかかりを減らせます。小さな対策ですが、ヘアケアではかなり重要なポイントです。
プール後のヘアケアで差がつく帰宅後の習慣
シャンプーは泡で包み込むように洗う
帰宅後は、できればその日のうちにシャンプーをしましょう。ただし、きしむからといってシャンプーを2回、3回と重ねる必要はありません。洗いすぎると、頭皮や髪に必要なうるおいまで落としやすくなります。
まずぬるま湯で1分ほど予洗いをします。そのあと、シャンプーは手のひらで軽く泡立ててから地肌へ。髪の長さをゴシゴシ洗うのではなく、地肌を指の腹で動かし、泡を毛先へなじませるイメージです。
プール後のヘアケアでは、洗うことよりも洗い残しを作らないことが大切です。えり足、耳のうしろ、後頭部はすすぎ残しが出やすい場所。泡がなくなったあとも30秒ほど流すと、すっきりしやすくなります。実は、、、このすすぎの差が翌朝の手触りにも出ます。
トリートメントと乾かし方で毛先を守る
シャンプー後は、水気を軽く切ってからトリートメントをつけます。地肌につけるのではなく、耳から下、とくに乾燥しやすい毛先を中心になじませましょう。量を増やしすぎるより、手のひらに薄く広げて均一につけるほうが扱いやすくなります。
流したあとは、洗い流さないトリートメントを少量つけてからドライヤーへ。オイルは広がりやすい毛先に、ミルクは乾燥してやわらかさがほしい髪に向いています。迷ったら、細毛には軽いミルク、太くて広がりやすい髪にはオイル寄り、と考えると選びやすいです。
乾かす順番も大切です。根元を先に乾かし、毛先は最後に風を当てます。ドライヤーは髪から15センチほど離し、同じ場所に熱を当て続けないこと。ヘアケアは高価な物だけで決まるものではありません。毎回の乾かし方が、毛先のまとまりを左右します。
海水・日差しも受けた日のケア方法
海とプールをはしごした日は洗浄を強くしすぎない
旅行やレジャーでは、午前に海、午後にプールという日もありますよね。この日は海水の塩分、プールの水、紫外線、風が重なります。髪がゴワつくと、すぐに強いシャンプーでリセットしたくなりますが、そこは少し待ってください。
まずはぬるま湯でしっかり流し、泡立てたシャンプーで地肌をやさしく洗います。毛先は泡をなじませる程度で構いません。2度洗いが必要なのは、整髪料を多くつけていた日や、砂が残っているときくらいです。
海水や日差しを受けた日は、髪だけでなく頭皮も乾燥しやすい状態です。洗ったあとはタオルドライを丁寧にして、洗い流さないトリートメントを毛先へ。プール後の塩素ダメージ対策は、落とすケアと補うケアを同じ日にやりすぎないこともコツです。
翌朝までパサつくときは結び方と熱を見直す
翌朝になっても毛先がパサパサする場合、追加のアイテムより先に、髪への刺激を減らしてみましょう。高温のヘアアイロンを何度も通す、きつく結ぶ、乾いた髪を何度もブラッシングする。こうした習慣が重なると、プール後の不調が長引いたように感じることがあります。
外出時は、毛先をゆるくまとめるだけでも摩擦を減らしやすくなります。アイロンを使うなら、完全に乾かしてから低めの温度で短時間に。濡れたままの髪に熱を当てるのは避けてください。
それでも指通りの悪さが続くなら、美容室で毛先の状態を見てもらうのもひとつの方法です。カラーやブリーチの履歴によって、合うヘアケアは変わります。「何を使えばいいか分からない」ときほど、今の髪に必要なものを絞ることが大切です。自分のケアが間違っていた、と責めなくて大丈夫ですよ。
塩素は「入る前」に守るのが8割です。入ってから慌てるより、この3つを鞄に入れておく方が早いです。
- 洗い流さないトリートメント:入水前に髪へ膜を作る。塩素が直接髪に触れるのを減らせる
- ヘアオイル:プールから上がった直後の、いちばん傷みやすい濡れ髪に
- スイムキャップ:そもそも濡らさないのが最強。ロングでも入るゆったりタイプを
まとめ
プール後の髪は早めのすすぎが基本
プール後の塩素ダメージを抑える対策は、難しいものではありません。入水前に真水で髪をぬらし、上がったら早めにすすぐ。この流れを作るだけで、きしみや絡まりを減らしやすくなります。
・プール前は髪を真水でぬらす
・長い髪はゆるくまとめる
・プール後はぬるま湯で早めに流す
・タオルでこすらず、押さえて水分を取る
その日のうちのヘアケアで毛先をいたわろう
帰宅後は、泡でやさしく洗い、トリートメントとドライヤーで水分を逃がしにくい状態へ整えましょう。海や日差しも受けた日は、洗いすぎず、熱や摩擦を減らすことも忘れずに。
プールを楽しむために、髪を我慢させる必要はありません。自分の髪に合うヘアケアを続ければ、遊んだあとの髪にも自信を持ちやすくなります。