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エアコンで髪・頭皮が乾燥する夏の悩み|冷房対策と保湿ケアを美容師が解説

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この記事の結論

夏に冷房の効いた部屋で長時間過ごし、髪のパサつきや頭皮のかゆみ・細かなフケが気になる人には、風を直接避け、室内の湿度を調整し、頭皮と毛先を分けて保湿するケアが適しています。トリートメントだけで変化を感じにくい場合は、紫外線、洗い方、乾かし方まで一緒に見直すことが大切です。

ただし、赤み、腫れ、痛み、湿ったフケ、強いかゆみ、抜け毛などがある場合は、乾燥だけと決めつけず皮膚科へ相談してください。

この記事は、美容師としてお客様の髪・頭皮を見てきた実務上の観察に加え、空調メーカー、気象情報会社、化粧品メーカーの公式情報を確認して執筆しています。ここから、保湿ローションを使う順番や、ケアしても髪が広がるときの見直し方まで具体的に解説します。

エアコンの部屋にいると髪・頭皮が乾燥するのはなぜ?

冷房中は空気中の水分が取り除かれ、風が髪や頭皮に当たり続けることで、表面の水分が失われやすくなるためです。

エアコンは室内の空気を冷やす際、熱交換器に結露した水分を屋外へ排出します。冷房と除湿は運転目的が異なりますが、どちらも空気を冷やして水分を取り除く仕組みが使われています。詳しい違いはPanasonic「冷房と除湿の違い」で確認できます。また、長時間エアコンの効いた室内にいると頭皮や肌が乾燥しやすいことは、日本気象協会 tenki.jpでも紹介されています。

さらに夏は、屋外で紫外線を浴びた後に冷房環境へ入るという複合要因があります。紫外線は髪のたんぱく質に影響を与え、パサつきや切れ毛につながる場合があります。髪の紫外線ダメージについては資生堂アネッサの解説も参考になります。

ただし乾燥の感じ方は、部屋の広さ、運転時間、風向きでも変わります。カラーやアイロンの熱も確認しましょう。

頭皮が乾燥すると起きること(かゆみ・フケ・においの悪化)

頭皮が乾燥すると、つっぱり感、かゆみ、粉状の細かなフケが出やすくなり、かき壊しによって状態が悪化する場合があります。

乾燥を気にして洗髪を減らしすぎたり、においを落とそうと何度も洗ったりすると、汗や皮脂とのバランスが崩れることもあります。

かゆみがある人は頭皮のかゆみ対策、汗をかく季節のにおいが気になる人は夏の頭皮のにおい対策もあわせてご覧ください。なお、黄色くべたつくフケや強い炎症は乾燥以外が関係する場合があるため、セルフケアを続けず医療機関へ相談してください。

今日からできるエアコン乾燥対策5つ

エアコンの風向きを髪・頭皮に直接当てない

風向きを水平または上向きにし、席やベッドを風の通り道から外しましょう。

席を動かせない職場では、風よけ板を使う、髪をゆるくまとめる方法もあります。ただし、帽子で蒸れる場合は外して汗を拭いてください。

加湿器や濡れタオルで室内の湿度を保つ

湿度計を置き、室内湿度40〜60%を目安に調整すると、乾燥対策をしやすくなります。

加湿器はデスク周辺や寝室で使いやすく、用意できない場合は濡れタオルを室内に干す方法もあります。湿度が60%を超える状態が続くと、カビやダニが増えやすくなるため、加湿しすぎず換気も行いましょう。

頭皮保湿ローションを取り入れる

洗髪後につっぱりや細かなフケが気になる人は、頭皮用と表示された保湿ローションを少量ずつ分け目につけましょう。

数か所に分けて頭皮へ塗布し、指の腹でなじませます。刺激を感じやすい人は無香料の製品も候補です。使用量は製品表示を優先し、赤みや刺激が出たら中止します。

シャンプーの洗い方を見直す

1日1回を基本に、38℃前後のぬるま湯で予洗いし、爪を立てず指の腹で洗いましょう。

シャンプーを直接頭皮につけず、手のひらで泡立ててから使い、すすぎ残しがないよう生え際や耳の後ろまで流します。頭皮と髪に負担をかけにくい洗い方は花王「頭皮・髪にやさしい洗い方」でも確認できます。

汗をかいた日でも、洗浄力の強い製品で朝晩2回洗うと乾燥を感じる場合があります。ただし、整髪料を多く使った日は、製品の使用法に沿って十分に洗い流してください。

髪の毛先には洗い流さないトリートメントで保湿する

タオルドライ後、中間から毛先に洗い流さないトリートメントをなじませてから乾かしましょう。

細い髪は軽いミルクやミスト、太く広がる髪はクリームやオイルが合わせやすい傾向です。少量を手に広げ、根元を避けて塗布してください。

頭皮保湿ローションはドライヤーの前と後どちらに使う?

一般的には、洗髪後に軽くタオルドライし、ドライヤーで乾かす前に頭皮保湿ローションを使います。

水滴が落ちない程度にタオルで押さえ、ローションを頭皮になじませてから、ドライヤーを頭皮から15〜20cmほど離して乾かします。花王のキュレル頭皮保湿ローションも、タオルドライ後、ドライヤー前の使用を案内しています(花王「キュレル 頭皮保湿ローション」使用Q&A)。

ただし、すべての製品が同じ順番とは限りません。必ず手元の製品の使用説明に従い、乾いた頭皮への使用が指定されている場合はその指示を優先してください。自然乾燥は頭皮が長時間湿った状態になるため、ローションを使った後もドライヤーで乾かしましょう。

トリートメントをしても髪のパサつき・広がりが直らないときに見直したいこと

洗い流すトリートメントだけで変化を感じないときは、塗る場所、使用量、乾かし方、熱、紫外線の5点を見直してください。

  • トリートメントを頭皮ではなく、水気を切った中間から毛先につける
  • 製品に記載された放置時間と使用量を守る
  • 濡れたまま放置せず、根元から毛先へ風を当てて乾かす
  • アイロンは同じ場所へ何度も当てず、設定温度を見直す
  • 外出時は帽子や日傘、髪用UV製品を活用する

冷房中の水分不足だけでなく、カラー履歴や髪質によっても広がり方は変わります。毛先の保護方法は洗い流さないヘアオイルの選び方、夏の外出ケアは髪と頭皮の紫外線ケアを参考にしてください。強いうねりは生まれつきの髪質や加齢変化が関係する場合もあり、保湿だけで扱いやすさが大きく変わらないケースもあります。

よくある質問

Q. 顔用の乳液を頭皮に使ってもいい?

顔用乳液を頭皮へ流用するより、頭皮用に設計された保湿ローションを選ぶことを美容師としておすすめします。

顔用乳液は頭皮での使用を想定していない製品もあり、油分が髪に残ってべたついたり、香料などが刺激になったりする場合があります。「低刺激」と書かれていても、頭皮への適性を保証するものではありません。使用部位の表示を確認し、赤み、かゆみ、痛みなどの異常が出たらすぐに中止して洗い流し、症状が続く場合は皮膚科へ相談してください。

Q. 暖房と冷房、どちらが髪や頭皮を乾燥させやすい?

暖房も冷房も乾燥を感じやすい点は共通で、どちらが強いかは室温、湿度、運転時間、換気、風の当たり方で変わります。

暖房は室温が上がることで相対湿度が下がりやすく、冷房は空気を冷やす過程で水分を排出します。季節名だけで比べるのではなく、湿度計で実際の数値を確認するのが現実的です。湿度が十分でも直風を受け続ければ、髪や頭皮が乾いたように感じる場合があります。

Q. 頭皮がかゆい・フケが多い場合、乾燥以外の原因もある?

かゆみやフケは、乾燥以外に皮脂、汗、すすぎ残し、ヘアカラーによる刺激、皮膚トラブルなどが関係する場合があります。

見た目だけで原因を断定するのは難しいため、強いかゆみ、赤み、ただれ、湿ったフケ、急な抜け毛がある場合や、ケアを変えても続く場合は皮膚科へ相談してください。

まとめ

夏のエアコン乾燥には、直風を避ける、湿度を40〜60%に保つ、頭皮用ローションと毛先用トリートメントを使い分ける、やさしく洗う、紫外線と熱を減らす対策を組み合わせましょう。

美容師の現場でも、髪のパサつきは一つの原因だけでなく、冷房、紫外線、カラー、洗い方、乾かし方が重なっているケースが少なくありません。まずは風向きと洗髪方法から整え、1〜2週間ほど頭皮と髪の変化を観察してください。強い症状や長引く異常があるときは、自己判断で保湿を重ねず皮膚科へ相談しましょう。