「このシャンプー、本当に大丈夫かな…」と思ったことはありませんか。
以前、サロンで常連のお客様から相談を受けたことがあります。「なんか最近、頭皮がかゆくてフケも増えてきて…」と。よく話を聞くと、数ヶ月前からドラッグストアで安いシャンプーに替えたとのこと。成分表を見せてもらったら、まさに使ってはいけないシャンプーの典型的なパターンでした。
毎日使うものだから、知らないうちにダメージが蓄積されていく。それがシャンプーの怖いところなんです。
この記事では、美容師目線で使ってはいけないシャンプーを成分カテゴリ別にランキング形式でご紹介します。今使っているシャンプーが当てはまっていないか、ぜひチェックしてみてください。
使ってはいけないシャンプーに多い「危険な成分」とは

シャンプーの成分表を見ると、カタカナや英語がずらりと並んでいて、どれが良くてどれが悪いのか全然わからない…という方がほとんどです。でも実は、避けるべき成分のパターンはある程度決まっています。
大きく分けると「洗浄力が強すぎる界面活性剤」と「頭皮環境を乱す合成添加物」の2種類。それぞれ詳しく見ていきましょう。
頭皮を刺激する石油系界面活性剤
シャンプーの主な役割は「汚れを落とすこと」。その洗浄力を担うのが界面活性剤です。問題になるのは、洗浄力が強すぎるタイプの界面活性剤が使われているケース。
代表的なのが「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」といった硫酸系界面活性剤です。泡立ちがよく洗浄力が高いため、コスト面でも有利なので市販シャンプーに広く使われています。ただし、頭皮の皮脂を根こそぎ落としてしまうほどの洗浄力があるため、頭皮が乾燥しやすく、バリア機能が低下するリスクがあります。
頭皮の皮脂は「悪者」に見られがちですが、実は適度な皮脂は頭皮を守る大切な役割があります。毎日ゴシゴシと皮脂を取り続けると、頭皮が「皮脂が足りない!」と過剰分泌に走り、逆にベタつきが増すという悪循環に。
あかり
毎日しっかり洗ってるのに、夕方には頭皮がベタついてくるのはこれが原因だったんですね…
スタイリスト
そうなんです。「よく洗えてる=良いシャンプー」は大きな誤解。洗いすぎないシャンプーのほうが、頭皮にはずっと優しいんですよ。
頭皮環境を乱す合成添加物
洗浄成分だけでなく、香料・防腐剤・着色料なども使ってはいけないシャンプーに共通して多く含まれる成分です。
特に注意したいのが「パラベン」「フェノキシエタノール」といった防腐剤。これらは製品の保存性を高めるために使われていますが、敏感肌の方には刺激になることがあります。また、「合成香料」は複数の化学物質の混合物で、頭皮トラブルを引き起こす可能性も指摘されています。
成分表の後ろのほうに「香料」「着色料」といった表記があるシャンプーは、それだけ人工的な添加物が多い傾向にあります。ただし、完全にゼロが良いわけではないので、複数の添加物が重なっていないかチェックするのが賢明です。
美容師が選ぶ使ってはいけないシャンプーランキング5選

ここからが本題です。使ってはいけないシャンプーを、問題となる成分の特徴別に5つのカテゴリでランキングしました。特定のブランドを否定するものではなく、「こういう成分構成には要注意」という視点でまとめています。
今使っているシャンプーの成分表と照らし合わせながら読んでみてください。
第1位〜第3位 毎日使うと頭皮・髪へのリスクが高い成分タイプ
- 【1位】ラウリル硫酸Na配合シャンプー 高い洗浄力で頭皮の皮脂を根こそぎ落とす。敏感肌・乾燥肌には特に刺激が強く、頭皮の炎症やかゆみの原因になりやすい
- 【2位】ラウレス硫酸Na高濃度配合シャンプー ラウリル硫酸Naよりやや穏やかだが、高濃度で配合されている場合は同様のリスクあり。成分表の上位(=高濃度)にあれば要注意
- 【3位】合成ポリマー多用シャンプー 「ジメチコン」などのシリコンが高濃度で配合されていると、毛穴に蓄積しやすく頭皮の呼吸を妨げる可能性がある。ただしコーティング目的の少量使用は問題ない場合も多い
1位のラウリル硫酸Naは、かつて歯磨き粉や洗剤にも広く使われていた成分です。洗浄力の強さは折り紙付きですが、頭皮への負担もそれだけ大きい。美容師仲間の間では「これが入ってたら基本的に選ばない」という声が多い成分の筆頭です。
実は、、、成分表の「どの位置にあるか」も重要なポイントです。化粧品の成分は、含有量が多い順に書かれるルールがあります。つまり、ラウリル硫酸Naが成分表の上位にあるほど、そのシャンプーへの依存度が高いということ。次の章でも詳しく説明します。
第4位〜第5位 使い方・肌質によっては問題になる成分タイプ
- 【4位】高濃度パラベン・防腐剤多用シャンプー 敏感な頭皮には刺激になりやすい。複数の防腐剤が重なっている場合は特に注意
- 【5位】合成香料・着色料多用シャンプー 成分表末尾に「香料」「着色料」がある場合、香りや見た目のための添加物が多い可能性。アレルギー体質の方は特に注意が必要
4位・5位は「絶対NG」というわけではなく、肌質や使用頻度によってはあまり問題にならない場合も。ただし、1〜3位の成分と重なっている場合は要注意です。
成分表は「含有量が多い順」に記載されるルールがあります。気になる成分が上位にあるほど、そのシャンプーの特性に大きく関わっています。
シャンプーの成分表の正しい読み方
「成分表を見ろと言われても、何語かわからない…」という方も多いですよね。でも大丈夫。いくつかのポイントを押さえれば、誰でも成分表を読めるようになります。
危険な成分を見分ける3つのポイント
まず確認したいのは「洗浄成分」です。成分表の比較的上のほうに書かれているものが洗浄成分にあたります。
チェックのポイントはシンプルで、以下の3点だけ見ればOKです。
- 「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」が上位にあれば要注意
- 逆に「コカミドプロピルベタイン」「ラウロイルメチルアラニンNa」「ラウロイル加水分解シルクNa」などが洗浄成分として並んでいれば比較的マイルド
- 「アミノ酸系」「ベタイン系」の文字が成分名に含まれているものは、一般的に頭皮への刺激が少ないとされる
もう一つ覚えておくと便利なのが「成分表の後ろ=量が少ない」という法則。後ろのほうに書かれているものは微量なので、基本的には気にしなくてOKです。前から5〜7番目あたりまでの成分を重点的に見るのが効率的です。
みなみ
上から5〜7番目くらいまで見れば大体わかるんですね!それなら私にもできそうです。
成分表で「選んで良いシャンプー」のサイン
アミノ酸系洗浄成分が上位にあるシャンプーは、頭皮への負担が少ないとされています。「グルタミン酸」「アラニン」「グリシン」などの文字を含む成分名が目印です。
また、シャンプーの適切な頻度や洗い方も、シャンプー選びと同じくらい大切です。どんな良い成分のシャンプーでも、洗いすぎれば頭皮の負担になります。
保湿成分として「グリセリン」「ヒアルロン酸Na」「加水分解ケラチン」などが入っているものは、洗いながら頭皮や髪に潤いを補う効果が期待できます。
使ってはいけないシャンプーを使い続けるとどうなる?
「少しくらい悪い成分が入っていても、毎日使わなければ大丈夫では?」と思う方もいるかもしれません。ただ、シャンプーは毎日使うもの。少しずつのダメージが積み重なることで、気づいたときには深刻なトラブルになっていることもあります。
頭皮・毛根への影響
刺激の強いシャンプーを使い続けた場合、最初に現れやすいのが頭皮のかゆみや乾燥です。皮脂を取りすぎることで頭皮のバリア機能が落ち、外からの刺激に敏感になります。
さらに続けていくと、頭皮の炎症→毛根へのダメージ→頭皮環境が乱れるサイクルに入りやすくなります。20代女性の抜け毛の原因としても、シャンプーの成分は見落とされがちな要因の一つです。
ここだけの話なんですが、サロンでシャンプーを変えただけで抜け毛が減ったというお客様の話、本当によく聞きます。それくらい、日常使いのシャンプーが頭皮環境に与える影響は大きいんです。
髪のダメージと見た目への影響
頭皮だけでなく、髪そのものへの影響も無視できません。洗浄力の強いシャンプーは、キューティクルを過剰に開かせるため、髪の内部の栄養素や水分が流れ出やすくなります。
その結果として現れるのが:
- パサつき・ごわつき
- 切れ毛・枝毛の増加
- ヘアカラーの色落ちが早くなる
- まとまりが悪くなる
特にカラーリングをしている方は、カラー後の色落ちを防ぐシャンプー選びがとても重要。硫酸系シャンプーはカラーの色落ちを著しく早める原因にもなります。
シャンプーによるダメージは、一度傷んだ髪を完全に元に戻すことはできません。ケアよりも「予防」が大切です。今すぐシャンプーの成分を見直すことが、美髪への近道です。
本当に良いシャンプーの選び方3つのポイント

使ってはいけないシャンプーの特徴がわかったところで、では「正しいシャンプーの選び方」はどうすれば良いのか。美容師目線で3つのポイントに絞ってお伝えします。
良いシャンプーに共通する成分の特徴
繰り返しになりますが、洗浄成分がアミノ酸系であることが第一条件です。アミノ酸系洗浄成分は、人間の髪や皮膚に近い成分構造のため、刺激が少なくマイルドに汚れを落とせます。
次に見てほしいのが保湿成分。洗い流しながら髪に潤いを補うために、ヒアルロン酸・セラミド・加水分解シルクなどが配合されているものを選ぶと、洗い上がりのしっとり感が違います。
さらにプラスαとして、頭皮ケアを意識するなら頭皮環境を整える成分が入っているものも選択肢に。グリチルリチン酸2K(甘草由来の抗炎症成分)などが配合されているシャンプーは、頭皮トラブルが気になる方にも向いています。
市販でも見つかる良いシャンプーの条件
「良いシャンプーは高い」というイメージがあるかもしれませんが、市販品でも成分がしっかりしたものは増えています。価格よりも成分を見て選ぶほうが、ずっと賢い買い物ができます。
ドラッグストアで選ぶときのチェックポイントはこれだけ:
- 「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」が上位にない
- 「アミノ酸」「ベタイン」の文字を含む洗浄成分がある
- 保湿成分(グリセリン・ヒアルロン酸Naなど)が含まれている
- 「ノンシリコン」より「成分全体のバランス」を重視する
- 自分の頭皮タイプ(乾燥・脂性・敏感)に合わせて選ぶ
「ノンシリコンが良い」という話を聞いたことがある方も多いと思いますが、実はシリコンはそれ自体が悪者ではありません。問題は、洗浄成分が弱いのにシリコンコーティングだけ強い場合のビルドアップ(蓄積)です。洗浄力とコーティングのバランスが取れているシャンプーを選ぶことが大切です。
まとめ 使ってはいけないシャンプーを見分けて、正しいケアへ
- ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Naなど硫酸系界面活性剤が上位にあるシャンプーは頭皮への負担が大きい
- 成分表は「上にあるもの=含有量が多い」というルールで読む
- アミノ酸系洗浄成分が上位にあるシャンプーが頭皮にやさしい
- 使い続けることで頭皮炎症・抜け毛増加・色落ち加速などのトラブルになりやすい
- 市販でも成分重視で選べば良いシャンプーは見つかる
毎日使うシャンプーだからこそ、成分選びは後回しにしないでほしいと思います。「値段が高いから良い」「CMで見たから安心」ではなく、自分の頭皮と髪の状態に合った成分を選ぶこと。それが、美髪への一番の近道です。
今のシャンプーを変えたあと、すぐに劇的な変化を感じるのは難しいかもしれません。でも、2〜3ヶ月続けることで「頭皮のかゆみが減った」「髪がやわらかくなった」という変化を感じる方はとても多いです。あなたの髪も、必ず変わります。
ヘアケアをもっと本格的に見直したいなら、ADDICT CAREの公式LINEからプロのスタイリストに相談してみるのもひとつの方法です。表参道のサロンに在籍するスタイリストが、あなたの髪の状態に合ったシャンプーやケア方法を提案してくれます。

