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夏の頭皮のにおいが気になる…汗・皮脂のニオイ対策を美容師が解説

夏の午後、電車の中でふと自分の髪から汗のにおいがした気がして、思わずうつむいた。そんな経験はありませんか。

先日、久しぶりに会った友人が「夕方になると頭皮のにおいが気になって、人と近づくのがこわい」とこぼしていました。ちゃんと朝シャンプーしているのに、なぜか昼過ぎからにおう。まさに夏あるあるの悩みです。

汗をかく季節は、どうしても頭皮のにおいが出やすくなります。でも、においの出るしくみと毎日のちょっとしたコツさえ知っておけば、必要以上に気にしなくて済むようになるんです。

この記事では、美容師の視点から「夏に頭皮がにおう原因」「今日からできる対策」「シャンプー選びのポイント」まで、順番にお話ししていきますね。読み終わるころには、明日の朝からできることが見えているはずです。

夏に頭皮がにおう原因(汗・皮脂・常在菌)

まず知っておきたいのが、頭皮のにおいは「不潔だから」出るわけではない、ということ。清潔にしている人でも、夏はにおいやすくなります。理由は大きく3つあります。

汗そのものは無臭、でも放っておくとにおいに変わる

意外に思われるかもしれませんが、かいたばかりの汗はほとんど無臭です。においの正体は、汗や皮脂が頭皮の上に残り、時間がたって変化したもの。

夏は気温も湿度も高く、頭は一日中いちばん汗をかきやすい場所だったりします。とくに後頭部や耳のうしろは風が通りにくく、汗がこもりやすい。ここが夕方のにおいの発生源になりやすいんです。

汗のしくみについては厚生労働省 e-ヘルスネットの情報も参考になります。

皮脂と常在菌のバランスが崩れる

頭皮には、肌を守ってくれる常在菌がすんでいます。ふだんはいい働きをしてくれるのですが、皮脂が過剰に出るとエサが増え、菌が皮脂を分解するときに独特のにおい成分が生まれます。

夏は皮脂の分泌そのものが増える季節。さらに紫外線や冷房での乾燥が加わると、頭皮が「乾いてる」と勘違いして、よけいに皮脂を出そうとすることもあります。表面はべたつくのに、内側は乾いている。夏の頭皮は、そんなちぐはぐな状態になりやすいんです。

つまり、においが強い日は「洗い足りない」のではなく、「皮脂と菌のバランスが崩れている」ことが多い。ここを勘違いして洗いすぎると、かえって悪循環にはまってしまいます。だからこそ、ただ強く洗うのではなく、原因に合わせたケアが大切になってきます。

豆知識

頭皮の皮脂量は、実はTゾーン(おでこ・鼻)よりも多いといわれています。顔はケアするのに頭皮はノーケア、という人が多いのが、夏のにおいが見落とされがちな理由なんです。

頭皮のにおいを放っておくとどうなる?

「においくらい、そのうちおさまるだろう」と放置してしまう方も多いのですが、夏の頭皮のにおいは、放っておくと別の悩みに広がっていくことがあります。

べたつき・かゆみ・フケにつながることも

皮脂と汗がたまった状態が続くと、頭皮はべたつきやすく、かゆみが出ることもあります。かいてしまうと頭皮が傷つき、そこからまた別のトラブルにつながる、という悪循環になりがちです。

すでにべたつきが気になっている方は、頭皮のべたつきがひどい原因と対処法もあわせて読んでみてください。においとべたつきは、根っこが同じだったりします。

髪のスタイリングやツヤにも影響する

皮脂が根元にたまると、髪はぺたんとしやすく、ボリュームも出にくくなります。せっかく巻いても夕方には崩れる、なんてことも。においだけでなく、見た目の印象にも関わってくるんですね。

だからこそ、においが気になり始めた「今」が、ケアを見直すいいタイミングなんです。

夏だけ足したい頭皮のにおい対策5つ(外・汗・環境)

ここからが本題です。夏の頭皮のにおいは、いつものシャンプーに「夏だけの追加ケア」を足すのが近道。汗・皮脂・外の環境という夏特有の原因に合わせた5つをまとめました。

夏だけ足したい頭皮のにおい対策5つ
  1. 外で汗をかいたら、帽子を脱いで頭皮に風を通す
  2. 日中の汗は、携帯用ドライシャンプーや汗ふきシートで頭皮からリセット
  3. 冷房で乾く日ほど、洗いすぎず頭皮の水分を守る
  4. プール・海のあとは、その日のうちに塩素・塩を洗い流す
  5. 夜は必ず洗って乾かし、「生乾き」を翌朝に持ち越さない

汗と“こもり”をリセットする(帽子・日中ケア)

夏のにおいで見落としがちなのが、帽子や自転車のヘルメットの中の蒸れ。汗をかいた頭皮を密閉したままにすると、菌が増えてにおいの元になりやすいんです。外で汗をかいたら、いったん帽子を脱いで頭皮に風を通すだけでも変わってきます。

外出先で「もう気になる」ときは、携帯用のドライシャンプーや汗ふきシートで頭皮を軽く拭くのがおすすめ。皮脂と汗をその場でリセットできるので、夕方までのにおいが控えめになります。

冷房・プール…夏の頭皮環境に合わせる

意外なのが冷房です。涼しい部屋に長くいると頭皮が乾き、その乾燥を補おうと皮脂が増えて、かえってにおいやすくなることがあります。乾く日ほど、ゴシゴシ洗いすぎないのがコツ。原因そのものは頭皮のにおいが気になる原因とすぐできる対策で一年を通して詳しくまとめています。

プールや海に行った日は、塩素や海水が頭皮に残るとにおいのもとに。その日のうちに、ぬるま湯でしっかり洗い流しておきましょう。

夜の「生乾き」を夏こそ作らない

ぬれた頭皮は菌が増えやすく、生乾きのにおいが出やすい——これは夏にとくに効いてきます。一日の汗と皮脂は、夜のうちに洗って根元から乾かすのが基本。髪を早く乾かす方法とおすすめ便利グッズを使えば、暑いお風呂上がりでも手早く乾かせます。

ポイント

「朝シャンだけ」で夜は乾かさず寝る習慣がある方は、夏はとくに要注意。一日の汗や皮脂を夜のうちに流さないと、においの元がそのまま枕に残ってしまいます。夜に洗って乾かす、が夏の基本です。

頭皮のにおいに合うシャンプー選びのポイント

洗い方を整えたら、次はシャンプーそのものを見直してみましょう。夏の頭皮のにおいには、選び方の相性があります。

洗浄力より「頭皮の状態に合うか」で選ぶ

「においが気になるから」と、洗浄力の強いシャンプーばかり選ぶ方が多いのですが、これが逆効果になることも。落としすぎると頭皮が乾き、かえって皮脂が増える、という現象が起きるんです。

目安として、アミノ酸系のマイルドな洗浄成分をベースにしたものが、頭皮にやさしく毎日使いやすいタイプ。皮脂やべたつきが強い方は、炭やクレイなどで汚れを吸着するスカルプ系を、週に数回取り入れるのもいいですね。毎日はマイルドに、ときどきしっかり。この使い分けが、夏の頭皮には合っています。

香りでにおいをごまかそうとして、強い香料のシャンプーを選ぶ方もいますが、これは根本の解決にはなりません。汗のにおいと香料が混ざって、かえって気になることも。まずは頭皮の状態を整えてから、ほのかに香るタイプを選ぶ、という順番がおすすめです。

合わないシャンプーは無理に使い続けない

使ってみて頭皮がかゆい、つっぱる、においが変わらないと感じたら、それは相性が合っていないサインかもしれません。シャンプー選びで迷ったら、美容師が本音で解説するシャンプーの選び方もチェックしてみてください。

注意

頭皮用ブラシやスカルプシャンプーは、使いすぎると頭皮への刺激になることもあります。「毎日ゴシゴシ」ではなく、様子を見ながら心地よい範囲で取り入れるのが長続きのコツです。

やりがちな頭皮のにおいのNG習慣

よかれと思ってやっていることが、実は頭皮のにおいを悪化させていた、というケースは少なくありません。ここだけの話、美容師から見て「もったいないな」と思う習慣を挙げてみます。

ゴシゴシ洗い・1日に何度も洗う

においを消したくて、爪を立てて強く洗ったり、一日に何度もシャンプーしたり。気持ちはとてもよくわかるのですが、これは頭皮を守る皮脂まで奪ってしまう洗い方です。結果として皮脂が過剰に出て、においが強くなることもあります。

みなみ

みなみ

においが気になって、つい朝晩ゴシゴシ洗っちゃう…。逆効果だったなんて。

スタイリスト

スタイリスト

洗う回数より、1回をていねいに。指の腹でやさしく、すすぎをしっかり。それだけで夕方のにおいがだいぶ変わりますよ。

ぬれ髪で寝る・帽子の中がむれっぱなし

ぬれた髪のまま寝るのは、菌にとって最高の環境。生乾きのにおいがしみつく原因になります。また夏は、帽子や日よけの中が汗でむれっぱなしになりがち。ときどき外して風を通すだけでも、においのこもりを防げます。

皮脂やべたつきそのものが強い方は、頭皮のかゆみがひどいときの対処法も見ておくと安心です。においとかゆみは一緒に出やすいので、まとめてケアしておきたいところ。

頭皮のにおいについてよくある質問

最後に、サロンでよく聞かれる頭皮のにおいの疑問にお答えしていきますね。

あかり

あかり

外出先で急ににおいが気になったとき、その場でできることってありますか?

Q. 外出先で頭皮のにおいが気になったら?
乾いたタオルやあぶらとり紙で、生えぎわや分け目をそっとおさえて汗と皮脂をオフするだけでも、においはやわらぎます。ドライシャンプーを一本持っておくと、汗をかいたあとにさっと使えて便利です。

Q. 洗っているのに、においが取れないのはなぜ?
すすぎ残しか、乾かし方が足りていないことが多いです。とくに耳のうしろや後頭部は流し残しやすい場所。すすぎと根元乾かしを見直してみてください。

Q. においとべたつき、どちらも気になるときは?
根っこは同じで、皮脂と汗のケア不足が重なっているサインです。洗い方・乾かし方・シャンプー選びを一度に整えると、両方いっぺんに落ち着いてくることが多いですよ。

まとめ|夏の頭皮のにおいは毎日のケアで変えられる

夏の頭皮のにおいは、体質のせいだとあきらめる必要はありません。汗・皮脂・菌という原因を知り、洗い方と乾かし方をちょっと整えるだけで、驚くほど気にならなくなります。

この記事のポイント
  1. 夏の頭皮のにおいは汗・皮脂・常在菌が原因(不潔だからではない)
  2. 放置するとべたつき・かゆみに広がることも
  3. 予洗いとすすぎ、そして早めに乾かすのが基本
  4. 洗浄力の強すぎるシャンプーは逆効果になることもある
  5. ゴシゴシ洗い・ぬれ髪就寝はやめる

今日の夜、シャンプー前の予洗いを1分長くしてみる。ドライヤーで根元をしっかり乾かしてみる。そんな小さな一歩から、明日のあなたはもう、電車の中でうつむかなくて済むようになります。

それでも「自分の頭皮の状態がよくわからない」「何を使えばいいか迷う」というときは、プロに一度見てもらうのがいちばんの近道です。頭皮の状態に合わせたケアや、頭皮から整えるスパメニューをADDICT CAREのプレミアム頭身浴のようなサロンで体験してみるのもいいかもしれません。表参道のサロンなので、近くの方は気軽に相談してみてください。

においの原因や、自分に合うケアの見つけ方をもっと知りたい方は、頭皮のにおいが気になる原因とすぐできる対策もあわせてどうぞ。夏に限らず一年を通して使える、頭皮ケアの基本がまとまっています。

迷ったときは、プロに聞くのが一番の近道。頭皮の悩みに合わせたケアやサロンメニューをADDICT CAREの公式LINEで提案してくれますよ。

ps. 頭皮が整うと、においだけでなく髪のツヤやまとまりまで変わってきます。今年の夏は、頭皮からきれいをはじめてみませんか。